主観的な表現する人は文章下手-料理の描写を例に解説

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味の良さを表現するには?

想像してください。
今、あなたが、今までにない、最上の料理を食べたとしましょう。
そして、離れた友人に電話で、料理の素晴らしさを伝えたいとします。
あなたは、どう友人に料理のよさを伝えますか?

味が良いことを示す言葉は、たった3つ

日本語において、味のよさを直接示す言葉は残念ながら、多くありません。
「うまい」「おいしい」「美味だ」
私の知る限り、この3つしかありません。

「美味(びみ)だ」という堅苦しい言葉を、日常的に使う人は、私はあまり見かけません。
また、「おいしい」の漢字を振ると、「美味しい」です。
なので、「美味」という漢字は多くの場合、『「おい」しい』の方に使われるイメージが強いかと思われます。

現実的には、「うまい」か「おいしい」の二択になるでしょう。

ここで、「まいう~」という言葉も、味の良さを示す言葉として想像される人もいるかもしれません。

ですが、この言葉は、「うまい」という言葉の順序を変えた派生の言葉でしかありません。

ちなみに、「まいう~」という言葉は、お笑いタレントである石塚英彦さんが言い出した言葉です。

「うまい」あるいは「おいしい」という言葉しかない状況で、新たに、「まいう~」という造語を作ったことで、彼の食レポは、他の人にない、独自さを獲得したように見えます。

いかに、相手に共感してもらうか?

本題に戻ります。

テレビの食レポであれば、聞き手に、小説であれば、読者に、どうすれば、味が良さをうまく表現することができるだろうか?

いかに、相手の食欲を掻き立てるように描写できるだろうか?

例えば、食レポで、
「この餃子、めちゃくちゃ、うまい。とにかく、おいしい」
みたいに、「うまい」とか「おいしい」を連発するだけ。

あるいは、それに、「めちゃくちゃ」「とても」と強調する言葉を付け加えただけで、おいしさが伝わるだろうか?

おそらく、伝わらないでしょう。

逆に、
「この餃子は、カリッととした皮に包まれた熱い豚の肉汁が、噛むことで、一気に出てきて、舌に広がる。具の中身も、肉、ニラ、ニンニクなどの配分が絶妙で、いくら食べても飽きない」
と表現すると、前の文章よりも伝わるでしょう。

これらの表現の違いはなんなのだろうか?
前者の文は、おいしいということだけしか伝わりません。
一方、後者の文は、どのようにおいしいかが伝わります

主観的な表現だけでは、ダメ

主観的な表現。
例えば、おいしい、美しい、楽しい、苦しい……
といった、直接的に、感情を示す言葉があります。
これらの直接的な表現だけで、相手に共感してもらうことは不可能です。

そのため、相手に共感してもらうには、二つのポイントがあります。
1:より具体的にディテール(細部)を、五感と比喩を通して伝える。
2:より客観的な情報を提示する。

1つ目のポイントですが、
餃子のおいしさを伝える文章からも理解できる通り、
カリッとした皮といった餃子の食感や、噛むことで肉汁が出るといった細部を書いた方が相手に伝わります

2つ目のポイントですが、
例えば、「狭い路地」よりも「人が一人やっと通れる路地」の方が伝わります。

なぜなら「狭い」は主観的情報です。

「狭い」だけでは、人によっては、車一台通れるほど路地を思い浮かべるかもしれません。

それと比べると、「人が一人通れる」といった方がより客観的です。そして、客観的な分相手に伝わります

最も感動しない言葉

話が少し、逸れますが、私が思う『最も感動しない言葉』「感動しました」という言葉です。

よく、映画の感想とかで、「感動しました」という人がいます。感動したのは、その人の主観的な感情でしかありません。

「感動しました」と言われても、こちらには伝わらず、むしろ、その感動を共有できないせいで、疎外感を感じます。
(この文章を見て、私がひねくれ者だと思った方がいると思われますが、それは非常に正しいと思います)

どのように感動するかという情報があれば、別ですが、「感動しました」という単体の言葉だけでは、私はしらけます。

「感動しました」という言葉は、誰もが手軽に使ってしまう言葉なので(私も含め)、チープな印象を受けます。

誰もが簡単に口にする言葉は、その分だけ言葉の重みが薄れます。

そういう意味では「まいう~」という言葉は、石塚さん特有の言葉なので、「うまい」や「おいしい」という言葉と比べ、一線を画した独自性を持っています。

食レポみたいな小説

小説の一場面で、料理を食べて、キャラクターが料理のおいしさを伝える。

そんな場面を見かけたことがあると思います。

ですが、食欲を掻き立ててくれるような文章にはなかなか巡り会えません。

それは、それだけ、文字だけでおいしさを表現する難しいと考えられます。

媒体として、
テレビ>漫画>小説
右に行くにつれ表現の難しさが上がります。

テレビの場合、視覚という、私達人間が情報を得る主要な感覚を、カメラを通じて聞き手と共有できる分、おいしさを伝える壁はかなり低いです。

あとは、食レポする人の能力しだい。

漫画の場合、食をテーマにした漫画として、私は、「焼き立てジャパン」「食戟のソーマ」あたりを私はイメージします。

漫画だと、絵を通じて、大げさなリアクション(目玉を飛び出す等)や比喩表現(天にも昇るようなおいしさを表現したいとき、実際に絵でキャラクターが天に昇る絵を描く)などで、テレビに負けず劣らず、表現は可能です。

小説の場合、食欲を掻き立てる文章となかなか遭遇しません。

「小説家になろう」(無料で小説が読めるサイト)で掲載されている『異世界食堂』ぐらいしか思い浮かびません。

(他にも、「小説家になろう」で、『異世界食堂』以外にも食をテーマにした小説をいくつか読んだことはありますが、食の描写レベルという観点で、『異世界食堂』を超える作品は寡聞にして知りません)

まとめ

私達は、様々なことを文章で表現します。
しかし、表現して、相手に共感してもらいたい場合は以下のことに注意しないといけません。

  • 直接的な感情表現では、相手は共感しない
  • 相手に共感してもらうには、五感や比喩を通じ、より具体的に、より客観的な表現をする

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