物語に登場するキーアイテムの種類を分類してみた

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目次

キーアイテムとは

いくつかの物語には、キーアイテムが設定されていることがある。(無論キーアイテムのない物語もあるが)

説明するまでもないだろうが、キーアイテムとは、物語において重要なアイテムのこと。
ただ重要と言っただけでは、いささか漠然としている。

また、キーアイテムがどのような役割を果たすか、物語によって異なる。
そこで、この記事では、物語において果たす役割を踏まえて、キーアイテムの種類を分けを試みたい。

目的型キーアイテム

「手に入れる」ことが目的となっているアイテム。とあるアイテムを手に入れることが主人公の最上の課題となっている物語がある。一番わかりやすい例として、そのアイテムを手にすると、願いを一つ叶えてくれるタイプ。アイテムを得ようとして多くの人で争う場合がある。目的型キーアイテムは、人々が思い描く最上の効果を保持していることが多い(願いを叶える、不老不死、神(王)になる権利、死者蘇生……)

例えば、『ドラゴンボール』というマンガは、ドラゴンボールと呼ばれるアイテムを7つ集めると、願いが叶うという話だ。初期の話では、このボールを7つ集めることが焦点に当てられている。

一番穏やかな例としては、主人公がヒロインに対して贈るプレゼント用のアクセサリー。そのアイテムを手に入れるために主人公はアルバイトや知恵を絞ったりする。

物語例

『ドラゴンボール』:ドラゴンボール(願いを叶える)
『Fate/Zero』:聖杯(願いを叶える)
『鋼の錬金術師』:賢者の石(元の体に戻るためのアイテム)
『バッカーノ!』:不死の酒(不老不死)
『ワンピース』:ひとつなぎの大秘宝(不明)
『ルパン』シリーズ:秘宝・財宝(巨額の価値がある宝)

問題解決型キーアイテム

病気や怪我のような問題を、解決するために必要となるアイテム。そのアイテムを手に入れることで、物語が次のステージに行けるというタイプ。
RPGゲームでいうところのお使いイベントでよく見かけるタイプのアイテム。

ずっと眠り続ける少女を救う薬を作るために、薬草を手に入れる。
とある場所に誰にもばれないように侵入するために、透明になるマントを手に入れる。
魔王がいる部屋に入るために、カギを手に入れる。
などなど……

物語のギミックの一つになっている場合もある。

「手に入れる」ことに焦点が向いているので、目的型キーアイテムの一種と捉えることもできる。ただ、目的型キーアイテムと比べ、アイテムを手に入れた後のことに焦点が向いている。一方、目的型キーアイテムはアイテムを手に入れるまでの過程に物語の焦点があてられる。

物語例

『ゼロから始める魔法の書』;ゼロのローブ
(ゼロの居場所を探る魔法を使うには、ゼロが身に着けていたものが必要→ゼロのローブ)

※あまり思い浮かびませんでした。後で、思いついた分は、後半の章で追加します

機能型キーアイテム

特殊な機能がついた便利なアイテム。物語の中で、アイテムは積極的に「使われる」ことを想定されている。アイテムが、特殊品か、量産品かでさらに分類できる。

特殊品は、物語で同じ機能を持つものがないオンリーワンの場合もあれば、あるいは、数に限りがあるものの複数ある場合もある。主に、特殊な効果を持った武器などが考えられる。

量産品は、その物語の中では、珍しいものではないが、現実世界にはないようなアイテムをここでは指す。アイテムを通して、その物語の世界観の独自性を浮き彫りになることがある。

どちらのタイプも物語が進むにつれて、改良が施される場合がある。鍛冶屋が頑張ってくれて、今まで使っていた武器がアップグレードしたとか、そんな感じで。

特殊品

『ワンピース』:悪魔の実(食べることで特殊な能力に目覚める)
『ギルティクラウン』:ヴォイドゲノム
(作品中で3つしか存在しない。簡単に言えば、心の力を具現化して、引き出せるようになるアイテム)
『ドラえもん』:ドラえもんが提供する様々な道具
(ドラミが同じ道具を持っているはず。その上、未来の時代だとありふれた道具という設定なので、量産品に設定するかどうか迷った。少なくとも、のび太が生きている時代では、ドラえもんしか、主に扱えないので、ここにした)
魔法少女もの:変身用の魔法のステッキ(量産品の場合もある)

量産品

『ドラゴンボール』:スカウター(相手の強さを読み取る)
『サイコパス』:ドミネーター(犯罪係数を読み取る)
『進撃の巨人』:立体機動装置

証明用キーアイテム

「持っている」こと自体が重要となる。身分証明や強さの証明とかに使われる。

数多のネット小説:ギルドカード
(身分証明。強さの数値化もされることから機能型キーアイテム(量産品)でもある)

具体例

ここ最近読んだ本などを適当にピックアップ。
ネット小説や、ライトノベル、アニメなどがごちゃ混ぜになっている。
分類が難しい例とかも取り上げる。

『未来日記』
日記:機能型キーアイテム
相手の日記を破壊して、最後まで日記を保有していた人が、神になる権利を与えられるという物語。12の日記それぞれに独自の機能があるので、機能型キーアイテムである。
神になる権利を得るには、相手の日記を消さないといけない。間接的にではあるが、神になる権利を得たいという目的に焦点があり、争いを生んでいる点で、目的型キーアイテムともとれる。

似た例として、
『金色のガッシュベル』:魔物の本
それぞれの本が独自の機能を持ち、最後の一冊になるまで戦う。最後まで残った魔物が、王になる権利を与えられる。

『テレポーター』
MC:量産品 機能型キーアイテム(魔法の杖に相当するアイテム)
ウリウム:特殊品 機能型キーアイテム(しゃべる魔法の杖に相当するアイテム)
絶縁体:量産品 機能型キーアイテム(魔法を遮断するアイテム)
エンブレム:証明用キーアイテム
(学園内で、5本の指に入る実力者に渡されるアイテム。特別な機能は特にない。しいて言えば、強いことの証明にはなる。アイテムの方向性としては、「使う」ことは想定されていない。「手に入れる」ことには、ある程度向いているが、それが物語の主要な要素になっているわけではない。このアイテムは、「持っている」こと自体に意味はある)

『ストレージムーン』
石:特殊品 機能型キーアイテム(能力と記憶が保存されたアイテム)

『クズが聖剣を拾った結果』
聖剣:目的型+機能型キーアイテム
(聖剣を巡ってヒロインたちが争っているので目的型キーアイテム。ただ聖剣自体に機能もついており、実際に使う場面がある。両方の機能が程よく混ざっている)

『ハリーポッターと賢者の石』
賢者の石:目的型キーアイテム
(賢者の石を欲しがる敵サイドとそれを阻止しようする主人公サイド)
蛙チョコカード:問題解決型キーアイテム
(アルバス・ダンブルドアの蛙チョコレートのカードからニコラス・フラメルを知り、狙われているアイテムが賢者の石とわかる。この伏線の張り方は、とてもうまいなと思った。読者にあらかじめ情報をさりげなく与えている点が特に)
みぞの鏡:特殊品 機能型キーアイテム
(望みを映すという特別な機能を持つ鏡。賢者の石を手に入れるきっかけとなるアイテム。より重要なアイテム(賢者の石)を手に入れる前段階のアイテムであるという点では、問題解決型キーアイテム風なところもある。やや分類に困る)

『バカとテストと召喚獣』
バカテス2期の3話(アニメ)
ぬいぐるみ(ノインちゃん):目的型キーアイテム
女の子のために、ぬいぐるみが手に入れる話
没収されたゲーム機:問題解決型キーアイテム
ぬいぐるみを買うための軍資金として、没収されたゲーム機を手に入れようとする
先生(鉄人)のカギ:問題解決型キーアイテム
没収されたゲーム機を手に入れるために、先生(鉄人)のカギを手に入れようとする。

RPGのお使いイベントみたいに、先生(鉄人)のカギ→没収されたゲーム機→ぬいぐるみを手に入れていく。

まとめ

  • 目的型キーアイテム:アイテムを「手に入れるまで」のことに焦点が向いている
  • 問題解決型キーアイテム:アイテムを「手に入れた後の」ことに焦点が向いている
  • 機能型キーアイテム:アイテムを「使う」ことに焦点が向いている
  • 証明用キーアイテム:アイテムを「持っている」ことに焦点が向いている

複数の要素を兼ね備えているアイテムもある。

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