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目次
はじめに
文章を書いている人間なら考えると思う。自分の文章がどれほどの価値があるのだろうか、と。
上にある広告を見てもらいたい。
この広告はネットの記事代行の広告で、1文字あたり1円で代行してくれるようだ
この広告を見て思ったのだが、他の文章は1文字あたり何円に相当するのだろうか?
この記事では、小説、コピーライトなどで文字の価値を検証
Case1:小説家
本の値段に関して、専門書は高く、エンターテイメント系は安い傾向にある。
ここでは、大衆向けの小説を想定。
簡単のため以下のような設定とする
本の値段:500円
印税:10%
本一冊分の文字数:10万文字
この場合、本一冊売れると50円手元に入る。
次に以下の具合に本が売れたと仮定する
そして、その時手に入る利益を計算。
1万部売る:50万円(50円×1万)
(初版発行部数程度)
10万部売る:500万円(50円×10万)
(そこそこヒット。10万部超えたら成功の部類というイメージがある)
100万部売る:5000万円(50円×100万)
(大ヒット。テレビで取り上げてもらえるクラス)
で、それぞれの場合の1文字の価値を換算すると
1万部売れた場合の1文字の価値:5円
10万部売れた場合の1文字の価値:50円
100万部売れた場合の1文字の価値:500円
1文字の価値は、5~500円とわかる
※実際問題では、出版社から本を出す前に内容の修正が求められるだろうから、書かないといけない文字数はもう少し多くなりそう。
Case2:小説の賞
小説の賞で提供される賞金額は、主催者によってマチマチ。ここでは色々な小説の賞について考える
長編だと、賞金額は300万円か100万円が多いと思われる
賞金額:300(100)万円
本一冊分の文字数:10万文字
→1文字の価値:30(10)円
小説の賞は当然ながら、応募したとしても、必ずとれるわけではない。ほかの応募者がいる。
すべて賞金を合計すると300万円~500万円に落ちつく。
賞に対する応募者は賞の人気や景気によって変動するが
トップクラスの賞:5000人
そこそこの人気:1000人超える
不人気:500人以下
というのが個人的なイメージ。
人気のある賞(5000人)の場合+賞金総額が500万円の場合
一人当たりの文字の価値:0.01円
(500万円÷5000人÷10万文字)
そこそこの人気のある賞(1000人)の場合+賞金総額が400万円の場合
一人当たりの文字の価値:0.04円
(400万円÷1000人÷10万文字)
不人気な賞(500人)の場合+賞金総額が300万円の場合
一人当たりの文字の価値:0.06円
(300万円÷500人÷10万文字)
期待値で考えると、1文字の価値は、0.1円以下0.01円程度といった感じか……
短編賞はあまり存在しないが、ここでは星新一賞を例に考える
文字数:2000文字と仮定
一般部門で一番トップの賞の賞金:100万
1文字の価値:500円
応募作品:約1000点で期待値を算出すると
1文字の価値:0.5円(期待値)
(100万÷1000点÷2000文字)
Case3:コピーライトの賞
コピーライトにはあまり詳しくはないが、「宣伝会議」と呼ばれる賞については耳にしたことがある。「宣伝会議」はコピーライターにとって登竜門的な立ち位置で、既に50年を超える歴史を持つ
以下、コピー1点当たりの文字数を20文字とする
一般部門で考える
一番いい賞金は100万円
1文字あたり:5万円
(100万円÷20文字)
この宣伝会議の賞金総額はおよそ300万。
集まるコピーの数は50万点
(ソース:https://biz.sendenkaigi.com/award/kaigisho/)
1文字あたり:0.3円(期待値)
(300万÷50万点÷20文字)
Case4:文章で飯を食っていくには?
一日当たり生み出せる文章量は、人によって異なる。
休日で、ずっとPCの作業ができるのなら5000文字程度はいける(気がする……)
飯を食っていくにどれだけの収入がいるか意見が分かれるところだが、ここはわかりやすく、1日あたり2万円とする(年間735万円)
1日に5000文字、文章を生み出せる人間がその日に2万円稼ぐには
1文字あたりの価値は4円必要
(2万円÷5000文字)
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