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目次
作品概要
ショートショート作家で有名な星新一の短編が、20編収録された作品
話の解析
20編の話がどのような内容か端的に書きます
以下ネタバレを含みます。
(いきなりネタバレする人が嫌な人のための、障害物)
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「解決策」:ループ。妻殺しのループ
「重要な部分」:非日常→単純な仕組み。背中に痛みを与える装置で人をやる気にさせる。痛みでやる気を出させるという真逆さが面白みの一つ。大がかりな話(社会の急所)の裏は、大したことがなかった(嘘っぱち)というのがオチ。
「おかしな青年」:ループ。誤診で死んだ少年が消えない幽霊として現れる。
「逃亡の部屋」:意図した行為とは真逆の結果。逃亡の末、ついには自殺を考えていた二人の男女があれよあれよと結果的に逃亡に成功する。
「勧誘」:ループ。勧誘員を殺して、自分が次の勧誘員になる。
「車の客」:非日常→単純な仕組み。幽霊を運ぶタクシー。幽霊はいなく、全ては乗客側の演技。舞台裏は大したことがないと言う意味で、「重要な部分」と似たオチではある。
「うけついだ仕事」:ループ。警察から逃れた犯罪者を殺す職務。
「ひとつのタブー」:同じ立場の相思相愛。スパイであった男がある女と恋に落ちたが、自分の立場を明かせなかった。最後に女も同じスパイであることが発覚するのがオチ。
「死ぬほど」:因果応報。殺した相手に乗っ取ることができる能力を持つ男が、好き勝手やるが、最後には同じ能力を持つにやられる。最後のセリフが序盤のセリフと重なる点でループの要素もある。
「知人たち」:誰からにも忘れられた男の話。男は最終的に、テレビに出て有名になり、自分の知らない人からも話しかけられるようになる。男が、話しかけてくる相手のことが良くわからないという点において、誰からも忘れ去られた頃の自分と重なる。
「あれ」:変なルール。あれを見たものしか昇進できないという変なルールのある会社。
「親子の関係」:父と息子が同一存在。初見だと、ループオチが真っ先に思い浮かぶが、この予測を最後には、裏切られる。
「背中のやつ」:ループ。幸運を呼ぶ老人の話。
「少年期」:ループ。お酒を飲みながら、追憶。
「きょうという日」:非日常→単純な仕組み。仕組まれた非日常。
「海岸のさわぎ」:もし、裸の女の幽霊が溢れたら……。海と幽霊という真逆の組み合わせが斬新。
「頭のいい子」:非日常→単純な仕組み。パパとママの増やし方。四人の親に、愛されている少年の話。離婚には、少年が暗躍しており、さらに親を増やそうとするのがオチ。
「悲哀」:財宝を産む女の話。
「きつね小僧」:非日常→単純な仕組み。きつね小僧という義賊の正体は、多くの人によって成立していた。
「タロベエの紹介」:立場逆転。自分が、霊魂たちで楽しんでいると思っていたが、逆に、霊魂たちが、自分で楽しんでいることに気が付く。最初は楽しんでいたが、最後は自分の時間がなくなると言う点では「逆効果」。
まとめ
ループオチが多かった印象がある。
特に前半は、ループオチとそうでないパターンが交互に繰り返されている印象がある。
次に多いのは、
非日常→単純な仕組み
というパターン。
最初にちょっと変わった状況(非日常)を描いて、最後に、その裏の仕組みは大したことがなかったというタイプのオチ。
「重要な部分」「車の客」「きょうという日」「頭のいい子」「きつね小僧」がこのパターン
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