短編のオチの三本柱-オチのパターンを分類する

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短編のパターン

短編を読んだときに、
この短編のオチは、前読んだ別の短編とオチが似ているな。
そんなことを思ったことはないだろうか?

その既視感は、正しいと思う。
人が面白いと思うものにはある程度パターンが存在するはずである。
そして、書き手は意識的か無意識的にか、パターンというものを捉えて、
それを文字という形におとしこんでいる。

オチとは何か?

オチのタイプを考える前に、
そもそも、オチとはいったいなんなのかについて考えたい。
とりあえず、オチの特徴を挙げていくと、

1:オチは、話の結末にある。
2:オチがある→面白い

1つ目のポイントだが、
オチというのは、物語の後半にあるというのが、多くの人の共通認識だろう。
ただ、長編の場合は、小さな話の積み重ねになるので、
話の最後ではないが、ある一場面の最後にオチがあたりする。

2つ目のポイントだが、
オチがあるということは、面白さにつながる。
「あなたの話にはオチがないわ」という表現は「あなたの話はつまらない」と言っているに等しい。このことからわかるとおり、オチは面白さと密接に関係がある。ただ世の中にはたくさんの面白さがあり、それら全ての面白さに、オチがあるわけではない。例えば、ギャグなどの言葉遊びにオチを見出だすことはできない。

オチの本質

語源という観点から考えると、オチ(落ち)というからには、ある状態から落ちることを想起される。
だが、単純に良い状態(+)から悪い状態(-)になれば、オチなのだろうか?
単純に、お金持ちが貧乏になっても、そこに何かしらのストーリーが伴わないとオチとは感じないだろう。一方、「まんじゅうこわい」という有名な話にはオチがあると感じる。
なぜだろうか?
その差はなんなのだろうか?

私自身、オチという本質を未だ完全に捉えきれていないが、
人が、オチと感じる時は、多くの場合、
予測とのギャップがあった時だと思う。

つまり自分の予測が物語とかい離しているような場合。
あるいは、自分の予測もつかないような場合だろう。
そして、自分の予測と物語のギャップが大きい程、
読み手としてカタルシスを得られる。
少なくとも、予測通りのストーリーにオチは感じないだろう。

ここで注意しないといけないことは、
オチが予測できても、物語として面白さを感じる場合はある。(特に長編)
王道のストーリーは何度見ても楽しめる人がいるのは確かだ。
水戸黄門やアンパンまんのような勧善懲悪型の物語は、
最後に、主人公が勝ち、悪が倒されることはわかっているが、
それでも面白いと感じる。

『まんじゅうがこわい』がなぜ面白いか?

『まんじゅうがこわい』の概要

オチのある話として、最も有名な話だろう
多くの人が、御存じだろうが、かなりザックリあらすじをまとめてみる。

A:「おまえ、何か怖いものがないか」
B:「オラ、まんじゅうがこわい」
A:Bを怖がらすために、まんじゅうを用意してしかける
B:まんじゅうがこわいから、まんじゅうを視界から消すために、食べる。
A:「てめえ、まんじゅうが食いたかっただけだろ。本当に怖いのはなんだ」
B:「一杯のお茶」

『まんじゅうがこわい』の面白さは二つ

この小噺を面白いと感じるのは、以下に2点だろう。
1:怖がらすつもりが、相手に美味しい物を食わせるだけに、おわるという「逆効果」の構造
2:最後に、本当に怖いものを訪ねられた時に、聞き手は、今度こそ正直に答えるだろうと期待し、予測する。しかし、主人公は、厚かましくも、お茶を欲しいということで、この予想を裏切る

短編のオチの三本柱

個人的に、よく使われるオチは、大まかに三つあると思っている。
1:「逆効果」
2:「因果応報」
3:「ループ」
私は、勝手にこれらをオチの三本柱と呼んでいる。

1:「逆効果」

相手によかれと思ってやったことが、逆に、相手を貶めることになる。
あるいは、相手を嵌めようとして、逆に、相手の利益になる。
このようなパターンは、「逆効果」のオチである。
「逆効果」を細かく見ていけば、さらに二つに分かれる。
プラス(+)のアクションを取って、マイナス(-)の結果になる。
もう一つは、
マイナス(-)のアクションを取って、プラス(+)の結果になる。

例を挙げると、先に挙げた『まんじゅうがこわい』は典型的な「逆効果」型の物語である。相手を怖がらせよう(-)として、結果的に、相手に美味しい物を食わす(+)という点で「逆効果」だ。

オチの三本柱の中でも、「逆効果」は一番読者の予測の裏をかきやすいパターンだと個人的に思う。

2:「因果応報」

いいことをしたら、良い結果が返ってくる。
逆に、悪いことをしたら、悪い結果が返ってくる。
このようなパターンは、「因果応報」のオチである。
「逆効果」と同様に、「因果応報」を細かく見ていけば、さらに二つに分かれる。
マイナス(-)のアクションを取って、マイナス(-)の結果になる。
もう一つは、
プラス(+)のアクションを取って、プラス(+)の結果になる。

ただ、いいことをして、いい結果が返ってくるというのは、物語として、あまりに単調である。そのため、大半は、前者のパターンの物語が多い。

例としては、水戸黄門のような勧善懲悪型の物語。
悪いことを企んだ奴は、お縄になるというパターン。

「因果応報」は一番読者の予測されやすいパターンだと個人的に思う。
だが、悪い奴には罰が下るという単純明快な構造にすっきりする読者も多い

3:「ループ」

物語は基本的に直線的なものだと読者は考える。
「ループ」型のオチは、物語が、物語の最初と最後がつながるパターンだ。
つまり、物語が円環状になることで読者の予測を裏切るわけだ。

誰もが、知っている物語で、「ループ」型の物語の例を、私はぱっとは思いつきません。
(思いついたら書き足します)

オチを端的に表現するという楽しみ方

私が短編(特にショートショートと呼ばれるかなり短いタイプの短編)を読んだ時、可能な限り、オチのパターンを端的に表現しようと試みます。
(悲しいことに、読書経験を重ねると、読んでる最中に、オチがわかる場合もある)

私が考える、オチの三本柱から外れたオチもある。
その場合は、可能な限り、端的な言葉でその話のオチを説明できないか頭をひねらす。

オチの三本柱から外れたオチ

この世には多くの物語が存在し、
私が提示したオチの三本柱から外れたタイプのオチも多くある。
このコーナーでは、それ以外のオチを紹介したい。
(できれば、随時更新したい)

「マッチポンプ」

マッチポンプの意味は、
自らマッチで火をつけて、自らポンプで消火すること。
つまり、自分がトラブルを生み出し、自分で結局解決する。(自作自演)

物語の順番としては、
主人公が問題を解決→実は、主人公が原因
というように、最後の最後で、主人公が原因であることを明かす。

「マッチポンプ」型の物語は、
星新一のショートショートでたまに見かける。

「夢オチ」

夢オチとは、全ての出来事は、夢の中の出来事ですというオチ。
物語は、物語の主人公が感じるレベルで現実的だと読者は考える。
しかし、物語が、現実でなく、夢であるということで、読者の期待を裏切るのが夢オチ。

収拾のつかない物語を強制的に終わらせる、最終兵器。
そして、最も夢のないオチ。色々な意味で読者の期待を裏切っている。

非日常→単純な仕組み

最初にちょっと変わった状況(非日常)を描いて、最後に、その裏の仕組みは大したことがなかったというタイプのオチ。

まとめ

  • 物語のオチをつけるのには、読者の予想を裏切る
  • オチの三本柱は「逆効果」「因果応報」「ループ」

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星新一の短編で、どのようなオチがあるか?

 

 

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